簿記勉強の日記

簿記勉強の記録など

小さな税理士事務所で自主的に仕事を覚える方法

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初めて税理士事務所に勤めた時の話です。

小さな個人事務所で、パートの先輩所員が2人とフルタイムアルバイトの自分。

合わせて所員3人の職場でした。

 

当時は日商簿記2級は持っていたけどそれを活かした仕事は全くの未経験。

簿記は多少解っても、税務は全くの素人でした。

 

先生も午後はあまり事務所におらず、先輩にもアドバイスを貰いながら、自分で調べて仕事を進めなければいけませんでした。

 

今回は、そんな小さな税理士事務所で自主的な学習や仕事の役に立ったWEBサイト・本を紹介します。

 

 

 

 

仕訳で困ったら

簿記勘定科目一覧表

日商2級の知識があれば、普段の仕訳に支障はないと思います。

このWEBサイトは主に消費税区分などの確認に使っていました。

また、めったに出てこない仕訳処理方法の確認とかにも便利です。

 

[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

 

  

税制改正について

毎年、税制改正があるので最新の知識を仕入れる必要があります。

関与先も事業拡大をしていったり、従業員を増やしたり。

そんな毎年変わる税制や申告書に対応するために利用していたのが次の3つです。

 

MyKomonTax

ほぼ毎日更新されている税理士法人のグループ会社が運営するサイトです。

DailyContentsでは注意喚起の意味で旬の話題を提供してくれるので、毎朝取り敢えず確認する習慣をつけると、「あ、先月MyKomonTaxの見出しで見たな」と思い出す事ができます。

マイナンバー導入の時にテンプレートを公開してくれていたり、年末には法定調書の注意点などを公開してくれていたので重宝しました。

 

tax.mykomon.com

 

 

週刊 税務通信

小規模と中規模の事務所で働きましたが、どちらの事務所でも定期購読していました。

申告時の付表の書き方や具体例が載っているので、新しい税制が登場した時などの確認に使います。

また、先生も曖昧な処理の場合はコピーして「税務通信ではこのようになっていましたが、この処理でよろしいでしょうか?」と確認して貰う時、スムーズに承認を得られます。半年に一度、索引の号があるのでそこから調べると早いです。

 

週刊 税務通信|情報誌|税務研究会

 

 

国税庁ホームページ

MyKomonTaxが国税庁ホームページの重要な更新をアナウンスもしてくれるので更新情報はそちらだけでも十分ですが、源泉徴収所得税の月額表などパンフレットのPDFをダウンロードしたり、タックスアンサーで申告書の書式や書き方を確認したり、うろ覚えの税率を調べたり、最終確認の為にチェックする機会が多々あります。

また、ソフトが新しい様式に対応している場合でも、国税庁のホームページのPDFで裏面の注意書きを確認したりしていました。

 

国税庁

 

 

 

実務では使わないもの

署名の無いネット記事

  • 税理士・公認会計士等の署名が無いネット記事
  • 「Yahoo!知恵袋」や「総務の森」などの匿名の書き込み

 

初めてのケースの処理をインターネットで検索した際、知恵袋や匿名ブログの記事が上位に表示されることがあります。

または、匿名記事しかその処理について説明していない場合など。

 

「知恵袋にこう書いていました」「ネットニュースでこんな記事がありました」と先生に見せても「うーん、これであってると思うけど……匿名か。もうちょっと調べてみて」と保留される可能性が大きいです。

 

ただ、記事中にヒントは含まれているので、キーワードを変えて検索し、税理士・公認会計士など士業の方の署名がある記事を探しましょう。

 

 

 

法人番号を調べる

法定調書の支払調書や税務申告書の作成補助をする時に使います。

 

国税庁法人番号公表サイト

 

 

簿記試験と実務のギャップ

中小会計指針・中小会計要領

簿記試験の勉強をしていると、中小企業の実務とのギャップに初めは戸惑うと思います。日商簿記1級だとリースは資産計上する方法を勉強しますが、賃貸借取引で経費処理していたり。

 

それは、中小会計指針中小会計要領というものがあり、簡便な会計処理が出来るためです。

 

事務所の仕事としては前期と同じ会計処理を踏襲していれば、実際に指針を読まなくても日々の業務に支障はないと思いますが、時間がある時に目を通しておくとよいと思います。 

 

www.nichizeiren.or.jp

 

 

まとめ

小さな税理士事務所は所員に色々な仕事を振られる事が多く、大変ですが楽しい職場でした。

 

事務所の人件費予算が少なく、先輩職員は扶養範囲で働いている人だけだったり

先生の専門分野外の仕事を受けた時は、日常業務プラス調べもので残業が続いたり

給与があがらず大変な面もありますが、短期間で色々な経験ができます。